書評:「英語喉50のメソッド」は効果的な英語発音の方法なのか?私の経験と感想

目安時間:約 13分

喉を触る女性 英語喉は英語発音の効果的な方法?
こんにちは、闘う海外サラリーマン むさしです。

 

 

今回の記事では、「英語喉 50の法則」という英語発音の教本の効果について取り上げます。

 

この本は、川上一秋さんという方が「本当のネイティブの発音方法」について詳しく説明した本で、色々と議論を呼んだ本でもありました。

 

私自身もこの「英語喉 50の法則」を読みましたが、結論から言うと「内容に色々と疑問が残る」という感想を持っています。

 

 

 

 

「英語喉 50の法則」の説明と効果について

最初にも書きましたが、この本は川上一秋さんという方(アメリカ在住とのことです)が「ネイティブスピーカーの本当の発音方法」を研究し、書籍にまとめたものです。

 

本書の概要について、Amazonから説明を引用します(強調、改行を適宜加えています)。

 

日本人は、英語発音と聞き取り能力において苦労してきました。これは日本人の能力のせいではなく、長い間ある勘違いをしていたことが原因です。

 

ずばり、英語は喉で発音するものなのです。

 

(中略)

 

実は3ビートさえこころがけておけば、これまで強調されてきたイントネーションとかアクセントの位置などは全て忘れてもよいのです。

 

本書では、英語ネイティブがしている喉発音、そして3 ビートを理解し、練習してもらいます。

 

短期間で、英語ネイティブと同じ発音が身につき、音の聞き取りが100%できるようになります。

 

https://www.amazon.co.jp/%E8%8B%B1%E8%AA%9E%E5%96%89-50%E3%81%AE%E3%83%A1%E3%82%BD%E3%83%83%E3%83%89-CD%E4%BB%98-%E4%B8%8A%E5%B7%9D-%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%B8/dp/4384054629

 

 

 

 

ここでの主張は以下の通り。

 

  • ネイティブスピーカーの発音は喉発音
  • これまで強調されてきたイントネーションとかアクセントの位置などは全て忘れてもよい
  • 聞き取りが100%できるようになる

 

 

 

 

この本のテーマは、題名にもなっているように「英語の喉発音」、より正確に言えば「英語を喉の奥で発音する」ということです。

 

そして、それさえできれば、英語発音については全て解決、他は全て忘れてもよい、ぐらいまで書いています。

 

今までの内容をくつがえす、全く新しい内容ですね。

 

そのため、この本は発売当初から様々な議論を呼びました。

 

 

 

 

「英語喉はトンデモ本」という意見もあるが

 

私の「英語喉」との出会いと第一印象

「英語喉 50の法則」には、出版直後ではありませんでしたが、今から5年以上前に自分の英語発音に苦しんでいた頃、アメリカの某日系書店で出会いました。

 

その本を見たとき、「これは今までになかった本だ!」と感じ、ちょっと割高でしたがすぐに購入したことを覚えています。

 

 

英語喉50のメソッド表紙 英語発音に効果的な方法?

 

 

 

 

この「今までになかった」という部分を巡って議論が起こりましたが、最初にも書いたように、私は全面的に「ダメ」とは考えていません。

 

そこで、私が同意する点、同意しない点について、次に説明していきたいと思います。

 

 

なお、私は現在この本を手元に持っておらず、この記事は5年以上前の記憶を頼りに書いていますので、表記が正確でない部分もあることをお断りしておきます。

 

 

 

 

「英語喉」について同意できる部分

私が「英語喉」について同意できるのは、次の2点です。

 

 

 

 

同意1:英語は口をリラックスさせて喉の奥で発音する

まず、私がこの本に巡り合ったときに感じたのは「そう、英語は喉の奥で発音するんだよ!」ということでした。

 

これは私がこの本に出合う前から(無意識的に)薄々感じていたことで、それがようやく言葉になった、という感じでした。

 

ですので私は、口をリラックスさせて喉の奥で発音する、という部分には大いに同意です(私の考えている喉の奥と、著者の言う部分は正確には違うかもしれませんが)。

 

 

 

 

同意2:英語の発音練習はリスニングの向上に直結する

次に同意する点は、英語の発音練習はリスニング力の向上に直結する、という点です。

 

正直に言うと、私は「聞いて慣れる」的なリスニング練習は時間のムダと考えています。

 

 

 

 

それは、音についての知識なしに受け身で聞いているだけ、という練習(とも呼べない)方法だからです。

 

でもそんな方法では、英語の音を処理する脳回路はつくりあげられません。

 

それよりも、発音の基本を学んで自分でも発音できるように練習することが、英語の音を処理する脳回路を作り上げ、英語の聞き取りを可能にするのです。

 

 

 

 

「英語喉」について同意できない部分

ですが、その他の部分については同意できない部分も色々とあります。

 

主に次の3点ですね。

 

 

 

 

不同意1:喉発音で全て解決、ではない

まず最初の点は、喉発音ができれば後は気にしなくてもよい、という点です。

 

つまり、音を発音する際の口の形、舌の位置などは発音に関係ない、ということです。

 

 

 

 

ですが、そんなことはありません。

 

喉で発声する、ということは母音の発音としてはいいとしても、子音では口の形や舌の位置、口の形と動きが全てです。

 

この点が、私が英語喉を読み、その後本格的に発音矯正を行ったときに疑問に感じた点ですね。

 

 

 

 

不同意2:個々の音(発音記号)が正確に発音できても、それだけでは英単語や英文を正しく読むことはできない

この「英吾喉 50のメソッド」は、基本的に個々の音、発音記号レベルでの発音を説明しています。

 

でも、個々の音(発音記号)レベルでは正しく発音できても、それだけでは英単語や英文を正しく読むことはできません

 

それはちょうど「ひらがなは読めても、漢字の入った文章は読めない」のと同じようなものですね。

 

 

 

 

英語、特にアメリカ英語は「書いてある通りに発音されない」言語です。

 

英語はローマ字読みされないということは基本中の基本ですが、同じ文字でも違う発音になることもしょっちゅうです。

 

例えば同じ a でも、catafathera は違う母音([æ] と [a])です。また、coffeeobrothero も違う母音になりますね([a] と [ʌ])。

 

このようにスペル通りに発音されないということに加え、単語が連続することによる音の連結(リエゾン)によっても音は変化します。

 

 

 

 

 

このように、個々の音(発音記号)が正確に発音できるだけでは、発音記号が無い状態ではどのような発音になるか分かりません。

 

日本語で言えば「フリガナが無いと漢字が読めない」というのと同じですね。

 

その結果、実際の英単語や英文には対応できないことになってしまうのです。

 

 

 

 

不同意3:「イントネーションも大切」という認識がない

最後のポイントは、発音を重視するあまり実際の英会話ではイントネーションも大切という認識がない点。

 

このブログでも繰り返し書いているように、通じる英語発音では発音そのものだけでなく英語を読むときの「イントネーション」も非常に重要です。

 

発音だけよくても、イントネーションが日本語のままでは、やっぱり通じない日本語発音なのです。

 

 

 

 

上に挙げた Amazon の説明文では「イントネーションやアクセントの位置など忘れてもいい」と書いてありますが、私に言わせればそれは全くの間違いですね。

 

私がアメリカでプロのトレーナーから受けた発音練習コースでは、講義が「発音編」と「イントネーション編」に分かれていて、イントネーションについてもガッツリと教わりました。

 

このようにして普段から英語環境で英語を話している私からすると、「イントネーションとリズムを無視しても通じる発音になる」というのは、どう考えても無理のある話ですね。

 

 

 

 

まとめ:英語喉は「発音のしかた」に限ってみればいい本だけど…

いかがでしたか。

 

今回は、英語喉という本について、良い点と問題点を説明しました。

 

 

 

 

繰り返しになりますが、本当に通じる英語発音には発音そのもの以外の要素も必要です。

 

あなたが本当に通じる英語発音を身につければ、英語を話すときにも自信を持って話せますし、その自信は英会話をモノにする大きなジャンプ台になります。

 

ぜひこのサイトを参考にして、本当に通じる英語発音を身につけてほしいと思います。

 

 

 

 

このサイトが、あなたの望む未来を手に入れる助けになれば幸いです。

 

 

むさし

 

 

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